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【発熱、せきなどの症状がある方へ】
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、お読みください。
発熱、せきなど風邪のような症状がみられた場合、体温を測って下さい。
受診されたい場合や受診すべきか判断できない場合には、必ず来院前にお電話にてお問い合わせ下さい。
携帯電話やインターネットにて、当日のみの順番取りと待ち状況が確認できます。
当クリニックではまず、初来院の方に簡単な問診表をご記入いただきます。問診表(PDF)を事前に記入してお持ちいただくと、診察までの時間を短縮できます。
問診表はこちら上のQRコードを読み込んでいただくと、携帯サイトがご覧いただけます。
第1・3・4・5週 | 09:30~14:00 | 井出 真弓Dr. |
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第2週 | 09:30~12:30 | 樋口 道生Dr. |
09:30~14:00 | 井出 真弓Dr. |
※第1、3、4、5週は医師1名の診察となりますので、大変混み合います。ご了承ください。
※1日100本以上の脱け毛がある方は皮膚科を受診し、診療を受けましょう。
思春期になると皮脂の分泌が増え、角質層も厚くなるため、毛穴が閉じてしまいます。そのため皮脂が過剰にたまり、白く見えるようになります(白ニキビ)。また毛穴が開いた場合、たまった皮脂が空気に触れたり、開いた毛穴に汚れや化粧品がつまることによって黒く見えます(黒ニキビ)。
毛穴の周りにはニキビ菌がもともと存在しています。毛穴に皮脂がたまると、ニキビ菌はこの皮脂を好んで栄養にしてどんどん増殖します。皮脂はニキビ菌のもつ酵素によって分解されると脂肪酸となり、この酸が炎症を引き起こすため赤くなります(赤ニキビ)。さらに過剰にニキビ菌が増殖すると、白血球が集まり、黄色く化膿したニキビ(黄ニキビ)となってしまいます。女性の場合、黄体ホルモンも皮脂の分泌を促進するため、月経前後にニキビが悪くなることがあります。最近は20歳台後半~30歳台の女性でニキビがひどくなる傾向があります。この年齢層にできるニキビは、顎のまわりや首、頬に多く、赤みが強いのが特徴です。
大きく分けてウイルスが感染してできるイボと老人に出来るイボがあります。
診察を受けて、適切に治療しましょう。
青年性扁平疣贅 | 青年性扁平疣贅は、やや褐色の、わずかに扁平に盛り上がった米粒くらいの大きさをしています。女性の顔面に多く見られます。このタイプのイボは、処置をしなくても突然赤くなって、数が増えたり、痒みを生じるなどの炎症が出現した後、自然に治ってしまうことが経験的にわかっています。 |
尋常性疣贅 | ヒト乳頭腫ウイルスというイボをつくるウイルスの感染で生じます。どの年齢にも見られます。一般に痛い、かゆいなどの症状はありませんが、足底に出来たイボが大きくなると、歩くときに痛みを感じることがあります。子供でウオノメのように見えるものは、大半がこのウイルスの感染症です。接触により感染します。液体窒素で低温冷凍凝固する治療が主体です。 |
イボを治療している間は、人に感染させないことも大切です。イボには触らないようにしましょう。特に足のうらのイボなど治療には長い期間を要することがあります。
ホクロは、医学的には「母斑細胞母斑(色素性母斑)」もしくは「単純黒子」と言います。
母斑細胞というメラニン産生能力をもつ細胞が皮膚内(表皮や真皮内)で増殖してできた良性腫瘍です。
種類は、先天性や後天性、形状が盛り上がっているものから平らなもの、大きさも色々で、色調が黒色、褐色、青色などを呈し、濃い色のものから薄い色のものまで様々です。通常ほとんどは良性です。
しかし、中にはホクロに良く似ている皮膚癌(基底細胞癌、メラノーマなど)もありますので、皮膚科専門医による診察を受け、適切な診断、治療をすることが大切です。
当クリニックではほくろの除去治療も行います。ご相談ください。
蕁麻疹(じんましん)とは痒みと発赤を伴う膨疹で、突然発症し数時間後には消退する疾患です。またジンマシンが出る場所もさまざまで、同じところに再発をくりかえす場合もあれば、場所をかえて、全身のあちらこちらに出たりひいたりを繰り返すこともあります。
ジンマシンは、食べ物(そば、エビ、カニ、小麦)、機械的刺激(寒冷刺激、日光、摩擦)、薬剤(解熱鎮痛剤、抗生物質、食品添加物、造影剤など)、環境因子(ダニ、ハウスダスト)、心因性(ストレス)、汗、ヒスタミン類似物質をふくむ食物(鮮度の落ちた魚介類、豚肉、タケノコ)など種々の原因によって生じます。実際に、原因を特定することは難しいのですが、お腹の調子が悪い、風邪を引いているなどの体調不良のとき、お酒、疲労やストレス、睡眠不足がきっかけとなることはよく見られます。十分休養をとって、体調を治して規則正しい生活をする必要があります。なお肝臓や腎臓の病気が原因でジンマシンが生じることは、頻度の多いものではありません。
ケミカルピーリングは科学的に皮膚表面の角質を剥脱させ皮膚の再生を促す治療です。シミ、くすみ、特にニキビ肌には効果的です。
ピーリング剤は患者様の症状にあわせて医師が濃度を調整しますので、安全でなおかつ治療の効果がでやすくなります。
一般に水虫はかゆいものと思われていますが、かゆみをともなわないこともありますし、かゆみの程度と水虫の重症度は関係がありません。見た目も多彩で、早期には、足の指と指のあいだが白くふやけてただれるもの(趾間ビラン型)、小さな水膨れができるもの(小水疱型)が見られます。治療しないままだと、かかと付近の皮膚が固くなったり(角質増殖型足白癬)、さらに爪に白癬菌が感染して、爪が分厚くなり、もろくなってしまうもの(爪白癬)へと進行していきます。梅雨時から夏にかけて悪化することが多いですが、角質増殖型足白癬のように、冬に足にひび割れを作るタイプもあります。もともと白癬菌の感染力は弱く、白癬菌が長く皮膚に付着し、そこで繁殖しないと水虫にはなりません。
水虫はカビ(真菌)の一種である白癬菌が皮膚の表面の角質層という部分に付着し、そこで繁殖して芽を出して、症状を引き起こします。年齢を問わず、すべての人に感染する可能性があります。白癬菌は皮膚や爪を構成する蛋白であるケラチンを栄養源にして増殖します。適当な湿度のあるところを好む菌ですので、蒸れやすい足は格好の増殖場所ですが、条件さえ揃えば、陰部や脇、手、毛穴など、他のどの場所でも増殖します。
シミにはいろいろな種類があります。皮膚のどの部分で、色素細胞が増えているか、どの深さにメラニン色素が蓄積しているかなど、しみの種類によって治療方法も異なります。またホクロやアザ(母斑)と区別がつきにくいこともあります。一度受診しましょう。
紫外線の影響 | 紫外線を浴びると、色素細胞はメラニン色素を大量につくって、細胞の核を守ろうとします。(いわゆる日焼けです。)通常、紫外線を浴びなくなると、色素細胞はメラニン色素を作らなくなります。しかし、若いときに日焼け体験(海やスキーなどのレジャーだけでなく、通勤、通学、洗濯物を干すなどの日常生活で浴びるものも含みます。)の積み重ねがあると紫外線を浴びなくなった後も、一部の傷ついた色素細胞が突然活性化されて色素を大量に作り出してシミが現われることがあります。 |
女性ホルモンの影響 | 女性ホルモンのバランスが崩れると、メラニン色素をたくさん作らせる指令が出てしまい、シミができるようになります。例えば、妊娠や経口避妊薬を内服している時、更年期はシミができやすい時期です。 |
炎症による色素沈着 | ニキビやナイロンタオルなどでの擦りすぎで生じる炎症の後にもシミ(色素沈着)が残ります。炎症による色素沈着は徐々に薄くなっていきますが、日焼けすると消えにくくなることがあります。 |
スキンケア | むやみに紫外線に当たらないこと、刺激となるような洗い方をしないこと、ヒリヒリ感や赤みを引き起こす化粧品やナイロンタオルを使わないことが大切です。 |
老人性色素斑 | 日焼け体験の積み重ねが関係し、老人性という病名がついていますが、年齢に関係なく30歳台に突然あらわれることもあります。表皮の最も深いところにメラニンがたまるため、茶色く見えます。 |
肝斑 | 中年女性によく見られます。ほほ骨から目尻にかけて、左右対称の色素斑ができます。このタイプのシミは紫外線で悪化することはあるものの、むしろ女性ホルモンのバランスが関係するといわれます。なお肝臓の病気とは関係がありません。 |
後天性メラノサイトーシス | やや青みがかった茶色の点状のシミがほほ骨の周囲や目尻、額など顔の両側にできます。ほほから目尻にかけて点状のシミができるのが特徴です。肝斑とよく似ています。真皮といわれる部分に色素細胞が出来てメラニンが増えます。メラニンが深いところにある分、やや青く見えます。紫外線も影響します。 |
そばかす | 成人になってからでてくるシミとは全く異なるもので、5~6歳ごろから目立ちはじめます。遺伝が関係するといわれています。米粒ぐらいの大きさで淡い褐色をしています。思春期に最も目立つようになります。その後次第に薄くなっていくことが一般的ですが、紫外線に当たっていると薄くならないことがあります。 |
ナイロンタオルによる色素沈着 | ナイロンタオル等で健康な皮膚を強く擦ると色素沈着を生じます。肩甲骨など骨のすぐ上の皮膚に多く見られ、さざ波状の形をしているのが特徴です。摩擦によって無理に健康な皮膚がはがされ、炎症をひきおこすことが原因です。この色素沈着は表皮にたまったメラニン色素によるもので、最初のうちは垢とともに自然にはがれ落ちていきます。しかし、摩擦刺激が長期間続くと、真皮といわれる深い部分にメラニン色素が落ちたり、ある蛋白が沈着したりします。真皮に落ちたメラニン色素は皮膚の細胞に貪食処理されるため、目立たなくなるのに時間がかかります。ナイロンタオルの使用はやめましょう。 |
メラニン色素の発生を抑制する内服薬や美白剤(ハイドロキノンなど)の外用やピーリングが効果的です。
皮膚は年齢とともに薄くなり、乾燥しやすくなります。また弾力や張りも失われ、たるみやシワが出来やすくなります。しわには、小じわ、ちりめんじわ、大じわなどいろいろ名称があります。
老化によるもの(膠原線維や弾性線維が減少、断裂します。)、乾燥によるもの(表皮のごく浅いところに出来るもので乾燥じわといわれます。)、表情筋によってできるもの、紫外線によってできるものがあります。とくに、紫外線によってできるシワは光老化といわれ、紫外線を浴びるたびに傷ついた膠原線維が硬く分厚く変性し、弾性線維も塊状に再生されてしまうため、シワをもとの状態に戻せなくなってできるものです。
レチノールの外用やピーリングで小じわは改善します。表情筋によってできるしわには、ボトックス注射が有効です。
「できもの」には様々な種類がありますが、急に大きくなった「ほくろ」等は悪性の皮膚ガンが隠れていることがあります。
診断のために皮膚の一部をとって検査することもあります。
できものは似たようなものが多く、判断しづらいため、まずは皮膚科を受診してください。
一般に湿疹、皮膚炎と呼ばれているものは、様々な種類があり、(1)アトピー性皮膚炎、(2)接触性皮膚炎、(3)貨幣状湿疹、(4)主婦(手)湿疹、(5)汗疱(膜性異汗症)、(6)乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)、(7)脂漏性皮膚炎などがこれに含まれます。
掻痒感、赤み、かさつきなどの症状を呈します。
発症のメカニズムは不明な点も多いのですが、多種の遺伝因子によるアトピー素因が背景となります。慢性的に軽快と増悪を繰り返します。また、幼児のアトピー性皮膚炎は、軽症であれば小学生期に寛解することも珍しくありません。
中等症までのアトピー性皮膚炎の大部分は、外用(塗り薬)および、内服療法で通常の生活を送ることができる程度にまで、コントロールすることが可能です。軽度であれば、非ステロイド外用剤でも改善することはありますが、ほとんどはステロイド外用剤が治療の中心となります。ステロイド外用剤は強さの違いによりたくさんの種類があり、皮膚の炎症の強さに合った、ステロイド剤を使用することが大切です。従来より、顔の皮膚はステロイド外用剤の副作用が、生じやすいとされていますが、近年では、免疫抑制剤であるタクロリムス(商品名 プロトピック)の普及で、そのような副作用の心配も解消されつつあり、より成果を上げています。しかし、タクロリムス外用時の熱感等の外用しにくさの問題点もあり、使用する際には専門医の説明をしっかり聞くことが大切です。また、アトピー性皮膚炎の治療では、かゆみを抑制することもとても重要であり、そのための抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服も必要となります。内服薬による眠気が、問題となることも多いのですが、最近は眠気の生じない内服薬も開発されていますので、専門医に相談してみましょう。秋から冬にかけての湿度の低下による皮膚の乾燥が、アトピー性皮膚炎の憎悪のきっかけになることも多いので、普段から皮膚をしっかり保湿しておくことが大切です。
外からの物質が、皮膚に接触することにより発症する皮膚炎で、かゆみ、赤みの他、水疱、びらんを生じることもあります。原因物質は日用生活用品(衣類、時計、アクセサリー、化粧品、染毛剤など)、植物(うるし、ぎんなん、西洋サクラ草など)、職業性接触原(生コンクリートなど)など、多岐に渡ります。
【治療】
ステロイド剤の外用が主体で、掻痒の程度に応じて、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服を併用します。炎症が強い場合はステロイド剤の内服が必要となることがあります。
不明です。境界鮮明な貨幣大の円形あるいは楕円形の赤みが、出現するもので、治療で軽快しますが、再発をくり返す傾向もあります。
ステロイド剤の外用と、症状に応じて、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー性の内服です。
手仕事の多い人に生じる皮膚炎とされています。石けんや洗剤の使用で、手の皮膚表面の脂質がなくなり、刺激を受けやすくなっている状態に、摩擦等の物理的刺激がくり返し加わることにより発症します。
ステロイド外用剤、保湿剤の外用が主体です。掻痒の強さに応じ、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服も併用します。
手を刺激から保護し、再発を避けるためにも、手仕事の際の手袋等の着用は重要かと思われます。
症状が改善した後も、手の保護に気をつけて、ハンドクリームや保湿剤を外用し、乾燥させないようにします。
主に手のひらや足のうらに小さな水疱ができたり、皮膚がむけたりするもので、しばしば多汗症を伴います。
ストレスや発汗が原因となることが多いといわれています。
水疱にステロイド剤を外用しますが、かゆみのない場合は、そのまま様子をみることもあります。
秋から冬にかけての湿度の低下のために皮膚が乾燥し、それによるかゆみのため掻破してしまうことにより生じる湿疹です。
ステロイド剤や保湿剤の外用が主体で、かゆみの程度に応じて、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服を併用します。
秋になったら、早めに保湿剤を外用し、皮膚を乾燥させないようにします。頻回の入浴を避け、入浴時にはタオルによる皮膚への摩擦を減らすようにします。室内では加湿器を用いて、湿度を上げます。
脂漏部位(眉間部、鼻の両側、頭部など)に繰り返し生じる皮膚の炎症で、かゆみはあっても軽度のことが多いです。
最近はアラセチア菌という真菌が原因であるとも言われていますが、まだ不明な点もあります。
ステロイド剤や抗真菌剤の外用。ビタミンB2、B6の内服。
持続性の圧迫、摩擦によって、皮膚表面が硬く厚くなる状態をいいます。 いずれも、ウイルス性のいぼとの鑑別が必要です。
表面を削る処置を行います。